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窮地
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きゅうち
ふりがな文庫
“
窮地
(
きゅうち
)” の例文
むろん、彼のこうした落ちつきは、彼が幼いころから、
窮地
(
きゅうち
)
に立った場合いつも発揮して来たところで、いわば彼の本能であった。
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
北
(
きた
)
ノ
庄
(
しょう
)
へかえれば、軍罰に照らされて首を打たれるは
必定
(
ひつじょう
)
。といって戦場にとどまれば、
秀吉
(
ひでよし
)
の手におさえられて、
生恥
(
いきはじ
)
をかかねばならぬ
窮地
(
きゅうち
)
に落ちたのでござる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、それは、ますます
彼
(
かれ
)
の
体
(
からだ
)
を
窮地
(
きゅうち
)
に
陥
(
おとしい
)
れるものだということに
気
(
き
)
づかなかったのです。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
右京を
窮地
(
きゅうち
)
に
陥
(
おとしい
)
れた上、吉弥を亡きものにして、京之助に家督を継がせる
魂胆
(
こんたん
)
をめぐらし、着々それを、実行していた事を平次に証明されて、今さら驚き
呆
(
あき
)
れるばかりでした。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
窮地
(
きゅうち
)
にいる恋人を救おうなどという気もちから、ああして父親と喬之助の間へ身を投げ出して、自分でも
愕
(
おどろ
)
くような口をきいたわけではなく、あれはただ、父壁辰から受け
継
(
つ
)
いでいる江戸ッ児
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
帆村は、
俄
(
にわ
)
かに、一大
窮地
(
きゅうち
)
へほうりこまれた!
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
このうえは、家康がどうでるか、敵のでようによってこの
窮地
(
きゅうち
)
から
活路
(
かつろ
)
をひらくか、あるいは、浜松城の鬼となるか、武運の分れめを、一
挙
(
きょ
)
にきめるよりほかはない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分で自分を
窮地
(
きゅうち
)
に
陥
(
おとしい
)
れて苦労をしてみるのも面白いではないか、という意見が出、更にそれが、「無計画の計画」という大沢の哲学めいた言葉にまで発展して、翌日から
次郎物語:03 第三部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
先方の
肚
(
はら
)
が、それによって
激論
(
げきろん
)
をまきおこし、日本精神とか時局とかの名において、こちらを
窮地
(
きゅうち
)
に追いこみ、あわよくば重大な失言をさせようとしていることは明らかであった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
窮
常用漢字
中学
部首:⽳
15画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“窮”で始まる語句
窮
窮屈
窮命
窮鼠
窮鳥
窮迫
窮余
窮策
窮乏
窮窟