窃盜せつたう)” の例文
新字:窃盗
窃盜せつたう姦淫かんいん詐欺さぎうへてられてゐるのだ。であるから、病院びやうゐん依然いぜんとして、まち住民ぢゆうみん健康けんかうには有害いうがいで、不徳義ふとくぎなものである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
一時海道筋から江戸へかけて、惡名をうたはれた窃盜せつたうの名人、それは鼬と異名を放つた七助の成れの果てだつたのです。
兩替屋の主人や番頭——日頃窃盜せつたうや押込に敏感びんかんになつて居る者が、どんなによく睡つて居たにしても、これだけの細工を知らずに居る筈はありません。
しか無論むろんかれ自身じしんなんつみもなきこと、また將來しやうらいおいても殺人さつじん窃盜せつたう放火はうくわなどの犯罪はんざいだんじてぬとはつてゐるが、またひとりつく/″\とうもおもふたのであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)