突留つきと)” の例文
「やあ、とうとう突留つきとめたかね」ポストのかげから、帆村がぬっと顔を出して、いきなりそういったものだから、光枝はびっくりした。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
突留つきとめるところまで、やって見なけれア分らないと思ったからよ。みんなお前の為だ。お茶代一ぱい、七十円取られた。」
にぎり飯 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかも実際は小説・御伽草子おとぎぞうし絵巻物えまきもの以上に的確に真相を突留つきとめることは、求めたからとてできることではなかった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それを幻花子げんくわしがチラとみゝはさんで、大井村中おほゐむらぢうのこらずさがして、やうや野中氏のなかし寶庫ほうこ突留つきとめるともなく、貝塚かいづかの一ひらいて其所そこ養鷄場ようけいぢやう設立せつりつする大工事だいこうじおこり、此期このき利用りようして土方どかた買收ばいしう