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空耳
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そらみゝ
ふりがな文庫
“
空耳
(
そらみゝ
)” の例文
八五郎の話を
空耳
(
そらみゝ
)
に聽いて、平次は塀外の松の木を中心に、その邊りの藪と
草叢
(
くさむら
)
と、下水の中心を熱心に搜してゐるのです。
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
或日さる方の御邸で名高い
檜垣
(
ひがき
)
の
巫女
(
みこ
)
に
御靈
(
ごりやう
)
が
憑
(
つ
)
いて、恐しい御託宣があつた時も、あの男は
空耳
(
そらみゝ
)
を走らせながら、有合せた筆と墨とで、その
巫女
(
みこ
)
の物凄い顏を
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
家
(
いへ
)
なんざ
買
(
か
)
ふものとも、
買
(
か
)
へるものとも、てんで
分別
(
ふんべつ
)
に
成
(
な
)
らないのだから、
空耳
(
そらみゝ
)
を
走
(
はし
)
らかしたばかりだつたが、……
成程
(
なるほど
)
。
名所※繪
(
めいしよづゑ
)
の
家並
(
いへなみ
)
を、ぼろ/\に
蟲
(
むし
)
の
蝕
(
く
)
つたと
云
(
い
)
ふ
形
(
かたち
)
の
此處
(
こゝ
)
なんです。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お角の抗議を
空耳
(
そらみゝ
)
に聞いて、平次は
狹
(
せま
)
い濡縁から三疊の間に乘出すやうに、穴から隣の家の方を覗いて居ります。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
或日さる方の御邸で名高い
檜垣
(
ひがき
)
の
巫女
(
みこ
)
に
御霊
(
ごりやう
)
が
憑
(
つ
)
いて、恐しい御託宣があつた時も、あの男は
空耳
(
そらみゝ
)
を走らせながら、有合せた筆と墨とで、その巫女の物凄い顔を
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「
空耳
(
そらみゝ
)
で聞くんだから、モーギユーだつてヒヽンだつて少しも驚かねえ」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だから、
手前
(
てめえ
)
にも着物や持物に氣を付けろと言つたぢやないか。それに、人の言ふことを
空耳
(
そらみゝ
)
に走らせるから、平次の子分のガラツ八ともあらうものが、財布を盜まれるやうなへまをやるんだ」
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
耳
常用漢字
小1
部首:⽿
6画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手