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空涙
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そらなみだ
ふりがな文庫
“
空涙
(
そらなみだ
)” の例文
他人の所へ
悔
(
くや
)
みに行って零す
空涙
(
そらなみだ
)
とは違います。新三郎ももう是までだ、知れても構わんと心得、蚊帳の
中
(
うち
)
で
互
(
たがい
)
に嬉しき枕をかわしました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それより気の毒なのは、三人の女だ、
空涙
(
そらなみだ
)
一つこぼすどころか、横着者のお村などは、病気でブラブラしていたくせに、主人が死ぬと
鼠鳴
(
ねずみな
)
きを
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして、いきなりハンカチを顔にあてて、(どんな名優だって、これ程
空涙
(
そらなみだ
)
をこぼし
得
(
う
)
るものはないであろう)
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
空涙
(
そらなみだ
)
溢
(
こぼ
)
したかてあかん。」といふかと思ふと、京子はすツくと立ち上つて、次の室から臺所の方へ歩き出したので、道臣もお時も
周章
(
あわ
)
てた風で其の後に
隨
(
つ
)
いた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
バイロンが英国を去る時の咏歌の
中
(
うち
)
に、「誰れか情婦又は正妻のかこちごとや
空涙
(
そらなみだ
)
を
真事
(
まこと
)
とし受くる愚を学ばむ」と
言出
(
いひだし
)
けむも、実に厭世家の心事を暴露せるものなる可し。
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
バイロンが英国を去る時の詠歌の中に『誰か情婦又は正妻のかこちごとや
空涙
(
そらなみだ
)
を
真事
(
まこと
)
として受くる愚を学ばむ』と言出でけむも、実に厭世家の心事を
暴露
(
ばくろ
)
せるものなるべし。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
見せず
空涙
(
そらなみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お話二つに分れまして、丈助は
空涙
(
そらなみだ
)
を
零
(
こぼ
)
しながら根本の宅へ帰って参りますと、おみゑは案じて居りまする。門口から
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
というので奉公人一同大いに驚き、手に/\
半棒
(
はんぼう
)
栓張棒
(
しんばりぼう
)
なぞ
携
(
たずさ
)
え、伴藏を先に立て土手下へ来て見れば、
無慙
(
むざん
)
やおみねは目も当てられぬように切殺されていたから、伴藏は
空涙
(
そらなみだ
)
を流しながら
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
涙
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手