“そらなみだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
空涙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空涙そらなみだこぼしたかてあかん。」といふかと思ふと、京子はすツくと立ち上つて、次の室から臺所の方へ歩き出したので、道臣もお時も周章あわてた風で其の後にいた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
バイロンが英国を去る時の咏歌のうちに、「誰れか情婦又は正妻のかこちごとや空涙そらなみだ真事まこととし受くる愚を学ばむ」と言出いひだしけむも、実に厭世家の心事を暴露せるものなる可し。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
バイロンが英国を去る時の詠歌の中に『誰か情婦又は正妻のかこちごとや空涙そらなみだ真事まこととして受くる愚を学ばむ』と言出でけむも、実に厭世家の心事を暴露ばくろせるものなるべし。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)