たなつもの)” の例文
五二百姓おたからつとめてたなつものを出し、工匠等たくみらつとめてこれを助け、商賈あきびとつとめてこれかよはし、おのれおのれが五三なりをさめ家を富まして、みおやを祭り子孫のちはかる外、人たるもの何をかさん。ことわざにもいへり。
道の左右には柑子かうじの林ありて、その鬱茂せるさま深山みやまの森にも似たるべし。セラの流を渡るときは、垂柳月桂ラウレオの澄める水の面に影を倒せるを見き。荒蕪せる丘陵の間、時にたなつものの長ぜる田圃あり。