神経質しんけいしつ)” の例文
これなら、どんな神経質しんけいしつ子供こどもかせても、また、気持きもちのつねに滅入めい病人びょうにんいても、さしつかえないということになりました。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれはかくも神経質しんけいしつで、その議論ぎろん過激かげきであったが、まち人々ひとびとはそれにもかかわらずかれあいして、ワアニア、と愛嬌あいきょうもっんでいた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ゆえに神経質しんけいしつなる僕のごとき者は、(僕と同感の青年が何万とあったろう)すがりよって、教えを求めようとかわいていたものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ひと交際こうさいすることはかれいたってこのんでいたが、その神経質しんけいしつな、刺激しげきされやす性質せいしつなるがゆえに、みずかつとめてたれとも交際こうさいせず、したがってまた親友しんゆうをもたぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)