しょう)” の例文
漢の鄒陽の上書中に、燕人蘇秦が他邦から入りて燕にしょうたるをにくみ讒せしも燕王聞き入れず、更に秦を重んじ駃騠けっていを食わせたとある。
わけても、陣中常に赤い甲冑を着て通った武騎校尉曹操そうそうも、功によって、済南さいなん(山東省・黄河南岸)のしょうに封じられたとのことであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
英国の霧消散実験では、チャーチルが燃料しょうにメッセージを発し、主な実験には、夜中でも大臣が立会った。
硝子を破る者 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
夏の王、しょうを亡ぼして天子の位を奪つたが、後、臣寒さくに殺された。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そのほか、済北のしょう鮑信ほうしんあざな允誠いんせいとか、西涼の馬騰ばとうとか、北平の公孫瓚こうそんさんとか、宇内の名将猛士の名は雲の如くで、袁紹の兵は到着順とあって、第十七鎮に配せられた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即ち、その時から彼は平原へいげんしょうとして、ようやく、一地方の相たる印綬いんじゅを帯びたのだった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袁紹も、公孫瓚も、同日に兵馬をまとめて、おのおの帰国したが、その後、公孫瓚は、長安へ感謝の表を上せて、そのついでに、劉備玄徳を、平原へいげんしょうに封じられたいという願いを上奏した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)