相携あひたづさ)” の例文
そして、小走りに皆吉に追ひつくと、相携あひたづさへて、江戸へと急ぐのです。皆吉は小傳馬町の宿へ、平次は神田明神下へ。
唐土たうどむかし咸寧かんねいとき韓伯かんはくなにがしと、王蘊わううんなにがしと、劉耽りうたんなにがしと、いづれ華冑くわちう公子等こうしら一日あるひ相携あひたづさへてきて、土地とちかみ蒋山しやうざんびやうあそぶ、廟中びやうちう数婦人すふじんざうあり、白皙はくせきにしてはなは端正たんせい
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
外相は桃紅色とうこうしよくの洋服を召したまへる妃殿下をたすけて、先に立ち、宮殿下はエリサベツト夫人と相携あひたづさへて、特別休憩室に入りたまひぬ。やがて有栖川宮ありすがわのみや同妃殿下、山階宮やましなのみや同妃殿下も来たまひぬ。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)