“山階宮”の読み方と例文
読み方割合
やましなのみや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ象山が松代藩から六百石の格式でやって来て、山階宮やましなのみやに伺候したり慶喜公よしのぶこうに会ったりして、彦根ひこねへの御動座をはかるといううわさが立ったものですからね。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
外相は桃紅色とうこうしよくの洋服を召したまへる妃殿下をたすけて、先に立ち、宮殿下はエリサベツト夫人と相携あひたづさへて、特別休憩室に入りたまひぬ。やがて有栖川宮ありすがわのみや同妃殿下、山階宮やましなのみや同妃殿下も来たまひぬ。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
臨検の席には外国事務総裁山階宮やましなのみやを始として、外国事務係伊達少将、同東久世少将、細川、浅野両藩の重役等が、南から北へ向いて床几しょうぎに掛かる。土佐藩の深尾は北から東南に向いてすわる。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)