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相対
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さしむか
ふりがな文庫
“
相対
(
さしむか
)” の例文
旧字:
相對
「どうしたい!」と私は
束々
(
つかつか
)
と進んで、「
先
(
ま
)
アこっちへ来給え、」と応接へ案内し、卓を
央
(
なか
)
に
相対
(
さしむか
)
いとなるや、「大変悪いように聞いたが、能く出て来られたネ!」
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
漸
(
やうや
)
くその顔の
明
(
あきらか
)
に見ゆる
隙
(
ひま
)
を求めけるが、別に
相対
(
さしむか
)
へる人ありて、髪は黒けれども
真額
(
まつかう
)
の
瑩々
(
てらてら
)
禿
(
は
)
げたるは、先に
挨拶
(
あいさつ
)
に
出
(
い
)
でし家扶の畔柳にて、今一人なるその人こそ、
眉濃
(
まゆこ
)
く
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
著者はこれを聞きながら、思わず
相対
(
さしむか
)
っていて、
杯
(
さかずき
)
を控えた。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
在りし家居の
状
(
さま
)
の明かに映じて、
赭
(
あか
)
く光れるお峯が顔も、
苦
(
にが
)
き口付せる
主
(
あるじ
)
が
面
(
おもて
)
も眼に浮びて、
歴々
(
まざまざ
)
と
相対
(
さしむか
)
へる心地もするに、
姑
(
しばら
)
くはその境に
己
(
おのれ
)
を忘れたりしが、やがて
徐
(
しづか
)
に仰ぎ、徐に
俯
(
ふ
)
して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
が、江戸ッ子のチャキチャキたる紅葉は泰然と澄ました顔をして、三人して食堂の卓を囲んだ。隣の卓では若い
岡倉天心
(
おかくらてんしん
)
が外国人と
相対
(
さしむか
)
いに
肉刺
(
フォーク
)
を動かしつつ巧みな英語を
滑
(
なめ
)
らかに
操
(
あや
)
つッていた。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
“相対”で始まる語句
相対峙
相対死
相対雇
相対間男
相対向
相対坐
相対塁
相対的
相対位置
相対密夫