“束々”の読み方と例文
読み方割合
つかつか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、それも一瞬のことで、俺の胸元に野蛮な激情が突っかけて来、束々つかつかと陶の傍へ行くなり、力任せに肩を蹴った。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「どうしたい!」と私は束々つかつかと進んで、「アこっちへ来給え、」と応接へ案内し、卓をなか相対さしむかいとなるや、「大変悪いように聞いたが、能く出て来られたネ!」
我知らず肩をそびやかすと、ステッキをぐいと振って、九字くじを切りかけて、束々つかつかと通った。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)