“白井(しらゐ)” の例文
言(い)ふべき場合(ばあひ)ではないけれども、まことに天(てん)の美祿(びろく)である。家内(かない)も一口(ひとくち)した。不斷(ふだん)一滴(いつてき)も嗜(たしな)まない、一軒(いつけん)となりの齒科(しくわ)の白井(しらゐ)さんも、白(しろ)い仕事着(しごとぎ)のまゝで傾(かたむ)けた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
見た丈(だけ)で、気持が悪くなるよ。すぐに、こつちへ来て、僕たちと一緒に暮し給へ。白井(しらゐ)大根
ゴボウ君と大根君 (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
白井(しらゐ)さんの姿(すがた)は、火(ひ)よりも月(つき)に照(て)らされて、正面(しやうめん)の縁(えん)に立(た)つて、雨戸(あまど)は一枚(いちまい)づゝがら/\と閉(しま)つて行(ゆ)く。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
口々(くち/″\)に言(い)ひ交(かは)して、寂然(しん)とした道(みち)ながら、往來(ゆきき)の慌(あわたゞ)しい町(まち)を、白井(しらゐ)さんの家族(かぞく)ともろともに立退(たちの)いた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)