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甘心
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かんしん
ふりがな文庫
“
甘心
(
かんしん
)” の例文
しかるに彼はこの志士が血の涙の金を
私費
(
しひ
)
して
淫楽
(
いんらく
)
に
耽
(
ふけ
)
り、公道正義を
無視
(
なみ
)
して、一遊妓の
甘心
(
かんしん
)
を買う、何たる
烏滸
(
おこ
)
の
白徒
(
しれもの
)
ぞ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
わしは、わしがされた通りを、彼等にして返さねばならぬのだから、それには彼等の
甘心
(
かんしん
)
を得て、無二の親友となることが何よりも必要であった。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
斉は
斉泰
(
せいたい
)
なり、黄は
黄子澄
(
こうしちょう
)
なり、練は
練子寧
(
れんしねい
)
なり、
而
(
しか
)
して方は即ち
方正学
(
ほうせいがく
)
なり。燕王にして功の成るや、もとより
此
(
この
)
四人を得て
甘心
(
かんしん
)
せんとす。道衍は王の
心腹
(
しんぷく
)
なり、
初
(
はじめ
)
よりこれを知らざるにあらず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今までの単純な餓えと憤りのほかに、兇暴な復讐性と、先天的の猛獣性とが入り乱れて、相手の一人をあくまで追究して、その骨をまでしゃぶらなければ
甘心
(
かんしん
)
ができないという執念に燃え出している。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
偏
(
ひとえ
)
に
定役
(
ていえき
)
の
多寡
(
たか
)
を以て賞罰の
目安
(
めやす
)
となせし
風
(
ふう
)
なれば、囚徒は
何日
(
いつ
)
まで入獄せしとて改化
遷善
(
せんぜん
)
の道に
赴
(
おもむ
)
かんこと思いもよらず、悪しき者は益〻悪に陥りて、専心取締りの
甘心
(
かんしん
)
を迎え
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
“甘心”の意味
《名詞》
甘 心(かんしん)
満足すること。
納得すること。
(出典:Wiktionary)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“甘”で始まる語句
甘
甘味
甘藷
甘美
甘藍
甘酸
甘酒
甘露
甘煮
甘寧