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狐鼠狐鼠
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こそこそ
ふりがな文庫
“
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)” の例文
「ど
奴
(
いつ
)
も、此奴も、ろくでもねえ
屑
(
くず
)
ばかり。何だって、俺あ、あんな
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
野郎と
汚
(
きたね
)
え、血など
嘗
(
な
)
め合って、義兄弟になったんだろう」
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
従って三五屋という名前は大阪では
一廉
(
ひとかど
)
の
大商人
(
おおあきんど
)
で通っていたが、長崎では詰まらぬ
商人
(
あきんど
)
宿に燻ぶっている
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
仲買に過ぎなかった。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
僕も余りそんな所へ出るは
嫌
(
いや
)
であったから家に居る。民子は
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
と僕の所へ這入ってきて、小声で、私は内に居るのが一番面白いわと云ってニッコリ笑う。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
彼は人に見られるのを恐れるように、なるたけ顔を隠して
先
(
ま
)
ず牡丹餅を食った。それから汁粉を食った。銭を払って、前垂で口を拭いて、逃げるように
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
と出て行った。
二階から
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
只今
(
たゞいま
)
」と可愛い声してあがり来れる
未
(
ま
)
だ十一二の美しき
小女
(
せうぢよ
)
、只ならぬ其場の様子に、お六と花吉との顔
暫
(
し
)
ばし黙つて
見較
(
みくら
)
べつ、狭き
梯子
(
はしご
)
ギシつかせて、
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
低き二階へ逃げ行けり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
そんなら俺も
彼奴
(
あいつ
)
の事を
素破拔
(
すつぱぬ
)
いてやらう、と氣が立つて來て、卑怯な奴等だ、何も然う
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
相談せずと、退社しろなら退社しろと
瞭
(
はつき
)
り云つたら可いぢやないか、と
自暴糞
(
やけくそ
)
な考へを起したが
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「おれは今まで自分の裁判にあやまちは無いと信じていたが、今度ばかりは危く仕損じるところであった。我来也は外にいる。この獄屋につないであるのは全く人違いだ。多寡が
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
どろぼうだから、杖罪で放逐してしまえ。」
自来也の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
狐
漢検準1級
部首:⽝
9画
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
狐
漢検準1級
部首:⽝
9画
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
“狐鼠”で始まる語句
狐鼠々々
狐鼠
狐鼠泥
狐鼠〻〻
狐鼠泥棒