“狐鼠狐鼠:こそこそ” の例文
“狐鼠狐鼠:こそこそ”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂2
夢野久作1
木下尚江1
石川啄木1
伊藤左千夫1
“狐鼠狐鼠:こそこそ”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
民子は狐鼠狐鼠こそこそと僕の所へ這入ってきて、小声で、私は内に居るのが一番面白いわと云ってニッコリ笑う。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「どいつも、此奴も、ろくでもねえくずばかり。何だって、俺あ、あんな狐鼠狐鼠こそこそ野郎ときたねえ、血などめ合って、義兄弟になったんだろう」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銭を払って、前垂で口を拭いて、逃げるように狐鼠狐鼠こそこそと出て行った。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
従って三五屋という名前は大阪では一廉ひとかど大商人おおあきんどで通っていたが、長崎では詰まらぬ商人あきんど宿に燻ぶっている狐鼠狐鼠こそこそ仲買に過ぎなかった。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
狭き梯子はしごギシつかせて、狐鼠狐鼠こそこそ低き二階へ逃げ行けり、其の後影ながめ遣りたる花吉、「の児の寿命もコヽ二三年だ——養母おつかさん、最早もう罪造りも大抵におしなねエ」言ひ棄てて起ち上がりつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「おれは今まで自分の裁判にあやまちは無いと信じていたが、今度ばかりは危く仕損じるところであった。我来也は外にいる。この獄屋につないであるのは全く人違いだ。多寡が狐鼠狐鼠こそこそどろぼうだから、杖罪で放逐してしまえ。」
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
好し、そんなら俺も彼奴あいつの事を素破拔すつぱぬいてやらう、と氣が立つて來て、卑怯な奴等だ、何も然う狐鼠狐鼠こそこそ相談せずと、退社しろなら退社しろとはつきり云つたら可いぢやないか、と自暴糞やけくそな考へを起したが、退社といふ辭が我ながらムカムカしてる胸に冷水を浴せた樣に心に響いた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)