爪下つました)” の例文
風入かぜいれのまども、正西まにしけて、夕日ゆふひのほとぼりははげしくとも、なみにもこほりにもれとてさはると、爪下つました廂屋根ひさしやねは、さすがに夜露よつゆつめたいのであつた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ちよろ/\とだけのながれながら、堤防どてひかへず地續ぢつゞきに、諏訪湖すはこひとひかへたれば、爪下つました大湖たいこみづしのぎをせめて、をはいで、じり/\とせまるがごとおもはるゝ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)