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煖炉
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ストオブ
ふりがな文庫
“
煖炉
(
ストオブ
)” の例文
旧字:
煖爐
被
(
かぶ
)
つた滿谷は「ゆうべ汲んで置くのを忘れたら、
今朝
(
けさ
)
水道が凍つて水が出ない」と云つて
水瓶
(
みづがめ
)
を手にした
儘
(
まゝ
)
煖炉
(
ストオブ
)
の前に立つて居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
既にその顔を
見了
(
みをは
)
れば、何ばかりの
楽
(
たのしみ
)
のあらぬ家庭は、彼をして火無き
煖炉
(
ストオブ
)
の
傍
(
かたはら
)
に
処
(
をら
)
しむるなり。彼の凍えて
出
(
い
)
でざること無し。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
奥へ行ったかと思うと、直ぐに出て来て、「洋室は
煖炉
(
ストオブ
)
が
焚
(
た
)
いてございませんから、こちらへ」と云って、赤い緒の上草履を
揃
(
そろ
)
えて出した。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
都会のサロンの
煖炉
(
ストオブ
)
……
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
冠
(
かぶ
)
つて
煖炉
(
ストオブ
)
の前に膝を並べた時分の姿が目に附いて、
嗚呼
(
ああ
)
、
順
(
おとなし
)
い間を、と
力抜
(
ちからぬけ
)
がして了ふ。貴様これが人情だぞ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「ゆうべ長谷川君と遅く迄話し込んだので僕は朝寝をして
仕舞
(
しま
)
つた。
衣替
(
きがへ
)
をする間待つて居て
呉
(
く
)
れ給へ。」「滿谷は起きてるか
知
(
し
)
ら。
彼処
(
あすこ
)
で待つて居よう。
向
(
むかう
)
には
煖炉
(
ストオブ
)
も消えてないだらうから。」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
宮は楽椅子を夫に勧めて、
躬
(
みづから
)
は
煖炉
(
ストオブ
)
の
薪
(
たきぎ
)
を
焌
(
く
)
べたり。今の今まで貫一が事を
思窮
(
おもひつ
)
めたりし心には、夫なる唯継にかく
事
(
つか
)
ふるも、なかなか道ならぬやうにて
屑
(
いさぎよ
)
からず覚ゆるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“煖炉(
暖炉
)”の解説
暖炉(だんろ、煖炉とも、Fireplace)とは、室内に作りつけられた暖房装置の一種である。暖房としての役割は副次的または無く、主に部屋の装飾として設置される場合もある。
(出典:Wikipedia)
煖
漢検1級
部首:⽕
13画
炉
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“煖炉”で始まる語句
煖炉棚
煖炉前飾
煖炉敷