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灼熱
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しやくねつ
ふりがな文庫
“
灼熱
(
しやくねつ
)” の例文
多くの草花がへとへとに
萎
(
しな
)
びかかつてゐる
灼熱
(
しやくねつ
)
の真つ昼間を、瞬きもせず澄みきつた眼を開いて、太陽を見つめてゐるのはこの花です。
石竹
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それは、よく廻つた
独楽
(
こま
)
が完全な静止に澄むやうに、また、音楽の上手な演奏がきまつてなにかの幻覚を伴ふやうに、
灼熱
(
しやくねつ
)
した生殖の幻覚させる後光のやうなものだ。
桜の樹の下には
(新字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
灼熱
(
しやくねつ
)
した鐵の手は私の急所を掴んでゐた。恐ろしい瞬間! 苦悶と暗と
燃燒
(
ねんせう
)
にみちた瞬間! 生きとし生ける人間のうちで、私が愛された以上に愛され度いと望む事は不可能である。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
灼熱
(
しやくねつ
)
の
天
(
てん
)
、
塵
(
ちり
)
紅
(
あか
)
し、
巷
(
ちまた
)
に
印度
(
インド
)
更紗
(
サラサ
)
の
影
(
かげ
)
を
敷
(
し
)
く。
赫耀
(
かくえう
)
たる
草
(
くさ
)
や
木
(
き
)
や、
孔雀
(
くじやく
)
の
尾
(
を
)
を
宇宙
(
うちう
)
に
翳
(
かざ
)
し、
羅
(
うすもの
)
に
尚
(
な
)
ほ
玉蟲
(
たまむし
)
の
光
(
ひかり
)
を
鏤
(
ちりば
)
むれば、
松葉牡丹
(
まつばぼたん
)
に
青蜥蜴
(
あをとかげ
)
の
潛
(
ひそ
)
むも、
刺繍
(
ぬひとり
)
の
帶
(
おび
)
にして、
驕
(
おご
)
れる
貴女
(
きぢよ
)
の
裝
(
よそほひ
)
を
見
(
み
)
る。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“灼熱”の意味
《名詞》
灼熱(しゃくねつ)
焼けて熱くなること。焼いて熱くすること。
(出典:Wiktionary)
灼
漢検準1級
部首:⽕
7画
熱
常用漢字
小4
部首:⽕
15画
“灼熱”で始まる語句
灼熱的
灼熱部