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濫
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らん
ふりがな文庫
“
濫
(
らん
)” の例文
子路
慍
(
いか
)
り、見えて曰く、君子も亦窮する有るかと。子曰く、君子固より窮す。小人窮すれば
斯
(
ここ
)
に
濫
(
らん
)
すと。——衞霊公篇——
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
貧して鈍すとも、窮すれば
濫
(
らん
)
すとも申して、生活難に追われるとみんなこう堕落して参ります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
然るにいわゆる芸人に名取の制があって、今なお
牢守
(
ろうしゅ
)
せられていることには想い及ぶものが
鮮
(
すくな
)
い。尋常
許取
(
ゆるしとり
)
の
濫
(
らん
)
は、芸人があるいは人の
誚
(
そしり
)
を辞することを得ざる所であろう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
亡者共だから是非もあるまいが、なんで、天下の往来を行く乗物を
遮
(
さえぎ
)
るのだ——窮して
濫
(
らん
)
する小人の習い——夜盗追剥稼ぎでもはじめたかな。まさか二人ともまだそこまでは堕落すまい。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
要するに
御腹
(
おなか
)
が減って飯が食いたくなって、御腹が張ると眠くなって、
窮
(
きゅう
)
して
濫
(
らん
)
して、達して道を
行
(
おこな
)
って、
惚
(
ほ
)
れていっしょになって、
愛想
(
あいそ
)
が尽きて夫婦別れをするまでの事だから
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
濫
常用漢字
中学
部首:⽔
18画
“濫”を含む語句
氾濫
濫觴
濫行
濫僧供
濫費
濫用
汎濫
濫発
濫造
濫伐
濫僧
濫読
濫作
濫出
大氾濫
粗製濫造
濫妨
濫糜
興福寺濫觴記
濫訳
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