漁夫ぎよふ)” の例文
天涯てんがい渺茫べうぼうたる絶海ぜつかい魚族ぎよぞくは、漁夫ぎよふかげなどはこともないから、れるとかれぬとかの心配しんぱいらぬ、けれどあまりに巨大きよだいなるは
漁夫ぎよふさけ深夜しんやあみかゝるのをちつゝ、假令たとひ連夜れんやわたつてそれがむなしからうともぽつちりとさへねむることなく
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
次の日の朝、和歌の浦の漁夫ぎよふ、磯邊に來て見れば、松の根元にはら掻切かききりて死せる一個の僧あり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
わたくしにつくりたるつちにてはいくつ打てもおちず。又かれがかしらに打べき所もありと漁夫ぎよふがいへり。
○ 漁夫ぎよふ溺死できし