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滞
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とどこほ
ふりがな文庫
“
滞
(
とどこほ
)” の例文
旧字:
滯
その人と
為
(
な
)
りや、ものに
滞
(
とどこほ
)
らず、事に
著
(
ちやく
)
せず、
神儒
(
しんじゆ
)
を尊んで神儒を
駁
(
ばく
)
し、
仏老
(
ぶつらう
)
を
崇
(
あが
)
めて仏老を排す。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
医者は手を
拱
(
く
)
んで考へた。アンチヘブリンを
服
(
の
)
まさうかとも思つたが、それにしては熱が少しもなかつた。下剤をかけようかとも思つたが、それにしては腹に少しの
滞
(
とどこほ
)
りもなかつた。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
反つてそれから来る温さに感謝して、秋の、冬の長い夜な夜なを、繩を
綯
(
な
)
うたり、
草鞋
(
わらぢ
)
を編んだりして、夜を
更
(
ふ
)
かさねばならなかつた。家賃は四月目五月目位から
滞
(
とどこほ
)
り出した。畳はすり切れた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
俺は年を
老
(
と
)
つた。愚癡になつたんだ。昔の生物学者が云つたやうに、人間の身体から一種の気が立つて行く、其気が適当に発散しないで
凝滞
(
ぎようたい
)
すると病気が出る。俺も気の発散が
滞
(
とどこほ
)
つたのであらう。
畜生道
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
われながら心の関にとざされて越えやすき世を
滞
(
とどこほ
)
るかな
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
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もそろもそろに
滞
(
とどこほ
)
る鉛の電車、
一片
(
ひとひら
)
の
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
うつらうつら月日ゆくこそ楽しけれ世に
滞
(
とどこほ
)
る心は無しに
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
滞
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“滞”を含む語句
滞在
凝滞
停滞
渋滞
滞在中
滞留
遅滞
滞陣
沈滞
結滞
無滞
萎靡沈滞
血滞
鬱滞
礙滞
疑滞
無遅滞
潴滞
滞米
滞留中
...