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満腔
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まんかう
ふりがな文庫
“
満腔
(
まんかう
)” の例文
旧字:
滿腔
私はそれを聞くと、
満腔
(
まんかう
)
の反感を抑へて、
取
(
と
)
り
敢
(
あ
)
へずかう答へた。それは私の精一ぱいの強気であつた。
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
が、円満具足したゲエテの僕等を行動に駆りやらないことに
満腔
(
まんかう
)
の不平を洩らしてゐる。これは単にハイネの気もちと手軽に見て通ることの出来るものではない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕等でさへ先生の誠心に動かされて退会の決議を
飜
(
ひるが
)
へし、今日も
満腔
(
まんかう
)
の不平を抑へて来た程ぢやないか、剛一何物ぞ、
苟
(
いやしく
)
も
己
(
おのれ
)
が別荘で催ふさるゝ親睦会であつて見れば
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
其社会の為に涙を流して、
満腔
(
まんかう
)
の熱情を注いだ著述をしたり、演説をしたりして、筆は折れ舌は
爛
(
たゞ
)
れる迄も思ひ
焦
(
こが
)
れて居るなんて——
斯様
(
こん
)
な
大白痴
(
おほたはけ
)
が世の中に有らうか。はゝゝゝゝ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其書は
満腔
(
まんかう
)
の
欝気
(
うつき
)
を
伸
(
の
)
べ、思ふ存分のことを書いて居るが、静かに味はつて見ると、強い言の中に柔らかな情があり、穏やかに
委曲
(
ゐきよく
)
を尽してゐる中に手強いところがあつて中〻面白い。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
充分御協議致しまして
聊
(
いさゝ
)
か理想を実行して見たいのでありますが——
然
(
し
)
かし決して御心配なさいますな、社会主義倶楽部の諸君は、無論
満腔
(
まんかう
)
の尊敬と同情とを以て、
貴嬢
(
あなた
)
の御事業を賛助致しませう
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“満腔”の意味
《名詞》
満 腔(まんこう)
体中。
(出典:Wiktionary)
満
常用漢字
小4
部首:⽔
12画
腔
漢検準1級
部首:⾁
12画
“満”で始まる語句
満
満更
満足
満洲
満々
満潮
満干
満天星
満目
満山