“まんかう”の漢字の書き方と例文
語句割合
満腔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其社会の為に涙を流して、満腔まんかうの熱情を注いだ著述をしたり、演説をしたりして、筆は折れ舌はたゞれる迄も思ひこがれて居るなんて——斯様こん大白痴おほたはけが世の中に有らうか。はゝゝゝゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其書は満腔まんかう欝気うつきべ、思ふ存分のことを書いて居るが、静かに味はつて見ると、強い言の中に柔らかな情があり、穏やかに委曲ゐきよくを尽してゐる中に手強いところがあつて中〻面白い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
充分御協議致しましていさゝか理想を実行して見たいのでありますが——かし決して御心配なさいますな、社会主義倶楽部の諸君は、無論満腔まんかうの尊敬と同情とを以て、貴嬢あなたの御事業を賛助致しませう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)