“まんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
満腔85.4%
曼公4.2%
満口2.1%
満江2.1%
萬腔2.1%
鰻公2.1%
鰻香2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極めて安心に極めて平和なる曙覧も一たび国体の上に想い到る時は満腔まんこうの熱血をそそぎて敬神の歌を作り不平の吟をなす。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
それ故、「新青年」の編輯者が、かかる隠れたる作家を明るみへ出そうと企てられたことに自分は満腔まんこうの賛意を表するのである。
「二銭銅貨」を読む (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
初め独美は曼公まんこうの遺法を尊重するあまりに、これを一子相伝にとどめ、他人に授くることを拒んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
明の遺民戴笠たいりつあざな曼公まんこうが国を去つて長崎に来り、後暫く岩国に寓した時、錦橋の曾祖父嵩山すうざんが笠を師として痘科を受けた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
満口まんこう妖気ようきをふくみ入れて、フーと吹くと、はるかな、竹童と鷲の身辺だけが、薄墨うすずみをかけたように
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
豪胆な奴だと太郎は舌をまいて部屋へ入ったが、これを垣間見ておどろき悲んだのは母親の満江まんこう
曽我の暴れん坊 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「ねえ、ハリ。君は“ゼムリヤ号発狂事件”という名称が大いに気に入っているのだと思う。いや、全くのところ、僕も君の鋭い感覚と、そして大胆なるこの表現とに萬腔まんこうの敬意を表するものだ。しかし、欲をいうならば、この驚天動地の大怪奇事件を“ゼムリヤ号発狂事件”という名称で呼ぶには小さすぎると思うんだ」
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
しかもそれは昔のことで、江戸前ようやくに亡び絶えて、旅うなぎや養魚場生まれの鰻公まんこうが到るところにのたくる当世と相成っては、「比類あるべからず」も余ほど割引きをしなければならないことになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「採らせてもらうのはありがたいが、この一シーズンだけなら、いっそ採らせてもらわないほうがいい、てなもんだ。そうじゃないかね、深尾さん。空ッ腹に鰻香まんこうさ。罪な話だ」
三界万霊塔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)