混同こんどう)” の例文
しかるに後世こうせいひと、これを餘震よしん混同こんどうし、したがつて餘震よしんまでも恐怖きようふするにいたつたのは災害防止上さいがいぼうしじよう遺憾いかん次第しだいであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これに反し酒の好きな者は医師がいかにその害を説くも、百薬のちょうなりと頑張がんばって聴かぬものが多い。心のきらいと物の善悪を混同こんどうする者は実際を見るめいうしなう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
そういう多くの音楽おんがくは、みなぴったりとそれぞれの場合ばあいにあてはまっていた。クリストフはけっしてそれを混同こんどうしたりしなかった。ほかの人ならたれだって、まちがえるかもれなかった。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
もどしと餘震よしんとの混同こんどうたん言葉ことばうへあやまりとして、其儘そのまゝこれを片附かたづけるわけにはゆかぬ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)