注射ちゅうしゃ)” の例文
「お医者いしゃさんに注射ちゅうしゃしてもらったけれど、いたみがとれなければ、入院にゅういんして手術しゅじゅつするんだって、こまってしまったよ。」と、正吉しょうきちちからなくいうと
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
君の親戚が当時余の僑居きょうきょと同じく原宿はらじゅくにあったので、君はよく親戚に来るついでに遊びに来た。親戚の家の飼犬かいいぬに噛まれて、用心の為数週間芝の血清けっせい注射ちゅうしゃに通うたなぞ云って居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
注射ちゅうしゃをしていただいたら、なおりませんでしょうか。」と、はははわがの、うえづかいながらくのでした。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
注射ちゅうしゃをしてもらったけれど、ききめがなく、これから、いやがるのをつれて、手術しゅじゅつをうけに医者いしゃのところへかけるのだ——と、ほんとうのことをはなしたのでした。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ものにおびえるようなつきは、幾回いくかいとなく、ゲリゾン注射ちゅうしゃや、ぶどうとう注射ちゅうしゃや、ときには輸血ゆけつをもしなければならなかったので、そのたび苦痛くつううったえて、さけ事実じじつかたるのであります。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
B医師ビーいしは、すぐに老人ろうじん注射ちゅうしゃちました。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)