法隆寺ほうりゅうじ)” の例文
摂津せっつ大阪おおさかにある四天王寺してんのうじ大和やまと奈良ならちか法隆寺ほうりゅうじなどは、みな太子たいしのおてになったふるふるいおてらでございます。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
孤衣こい孤剣こけんの身を、漂泊ひょうはくのうちに生涯していたといえば、非常に遠いむかしの人を語るような感じもするが、法隆寺ほうりゅうじの塔は、解体改築されて後も、なお今日にその実在を示しているし
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「現に僕は今、奈良の法隆寺ほうりゅうじ事務所へ電話をかけて、それを確めたのだ」
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
法隆寺ほうりゅうじ金堂こんどう薬師寺やくしじの塔は木造建築の耐久性を示す注目すべき実例である。これらの建物は十二世紀の間事実上そのまま保全せられていた。古い宮殿や寺の内部は惜しげもなく装飾を施されていた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
太子たいしのおまいになっていたおみや大和やまと斑鳩いかるがといって、いま法隆寺ほうりゅうじのあるところにありましたが、そこの母屋おもやのわきに、太子たいし夢殿ゆめどのというちいさいおどうをおこしらえになりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)