汝等おのれら)” の例文
汝等おのれら来るか!」と物凄い声がふたたび森林から聞こえたが、すぐにバラバラバラと飛礫つぶてが雨のように降って来た。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平和へいわみだ暴人ばうじんども、同胞どうばうもっ刃金はがねけが不埓奴ふらちやつ……きをらぬな?……やア/\、汝等おのれらよこしまなる嗔恚しんにほのほおの血管けっくわんよりながいづむらさきいづみもっさうとこゝろむる獸類けだものども
にぎりてひかへたる其中にも彼丁山小夜衣の兩人はアツといひて砂利じやり鰭伏ひれふし戰慄ふるひわなゝき居たりけり長庵はをぎり/\と噛締かみしめ汝等一同確乎たしかに聞け汝等おのれらは揃ひも揃ひし鈍愚たはけなるに其の智慧ちゑたらざるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……やア汝等おのれら寸刻といえども、油断をするな、用意怠るな!
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
汝等おのれら待てーッ」と右近丸は叫びを上げながら走り出した。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「かかれ、汝等おのれら、かかったが最後だ!」
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)