トップ
>
気随
>
きずい
ふりがな文庫
“
気随
(
きずい
)” の例文
旧字:
氣隨
私
(
わたくし
)
は
生前
(
せいぜん
)
何事
(
なにごと
)
も
皆
(
みな
)
気随
(
きずい
)
気侭
(
きまま
)
に
押
(
お
)
しとおし、
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
いが
協
(
かな
)
わなければこの
世
(
よ
)
に
生甲斐
(
いきがい
)
がないように
考
(
かんが
)
えて
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おおかたわたし達も誰も居なかったら自由自在だっておまえはお
悦
(
よろこ
)
びだろうが、あんまりそりゃあ
気随
(
きずい
)
過
(
す
)
ぎるよ。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
まだ
其様
(
そん
)
なことを云うか、手前は
五分試
(
ごぶだめ
)
しにもせにアならん奴だ、うゝん……よく考えて見よ、
先
(
まず
)
奥方さま御死去になってから、お秋の方の
気儘
(
きまゝ
)
気随
(
きずい
)
神原兄弟や手前達を引入れ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
たとい母が心配するにしても、単に彼女に対する
掛念
(
けねん
)
だけが問題なら、あるいは僕の
気随
(
きずい
)
をいざという極点まで押し通したかも知れなかった。僕はそんな風に生みつけられた男なのである。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わたしみたいな
気随
(
きずい
)
なわがまま者はそんなふうにされたら窮屈で窮屈で死んでしまうでしょうよ。わたしがこんなになったのも、つまり、みんなで寄ってたかってわたしを疑い抜いたからです。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
それにつけても、
癆咳
(
ろうがい
)
という病気があるため、わがまま
気随
(
きずい
)
にしておいたのが悪かった、と涙まじりに
悔
(
く
)
いていた、お米の母の言葉が思い起こされて、お吉は、
溜息
(
ためいき
)
をついて、その人の姿を眺めた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その呼び止め方の
気随
(
きずい
)
さがお茂の心に痛みを与えた。
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
“気随”の意味
《名詞》
わがままなさま。思うまま。
(出典:Wiktionary)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
随
常用漢字
中学
部首:⾩
12画
“気随”で始まる語句
気随気儘
気随者