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毒草
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どくそう
ふりがな文庫
“
毒草
(
どくそう
)” の例文
この草の生の
花茎
(
かけい
)
を口で
噛
(
か
)
んでみると、実にいやな味のするもので、ただちにそれが
毒草
(
どくそう
)
であることが知れる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
しかし、その
深林
(
しんりん
)
は、
蛾
(
が
)
にとって、あまり
好
(
この
)
ましくなかった。
夏
(
なつ
)
にでもなれば、そこにはいろいろの
毒草
(
どくそう
)
や、
雑草
(
ざっそう
)
に
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いたであろうけれど、この
時分
(
じぶん
)
には、まだ
花
(
はな
)
が
少
(
すく
)
なかったからです。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ピリ、ピリ、と、彼の女が
呼子
(
よぶこ
)
を吹くと、三人のニグロが
其処
(
そこ
)
へやって来て、見物席へお
辞儀
(
じぎ
)
をした。
唇
(
くちびる
)
が
毒草
(
どくそう
)
の花のように
紅
(
あか
)
い、
煙草
(
たばこ
)
の葉のような皮膚の色を持った、恐ろしく背の高い
蛮人
(
ばんじん
)
である。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
毒草
(
どくそう
)
や
毒薬
(
どくやく
)
をひそかに
流
(
なが
)
しこんでおいたのであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毒草
(
どくそう
)
であるからだれもこれを
愛植
(
あいしょく
)
している人はなく、いつまでも野の草であるばかりでなく、あのような
美花
(
びか
)
を開くにもかかわらず、いつも人に
忌
(
い
)
み
嫌
(
きら
)
われる傾向を持っている。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
“毒草”の意味
《名詞》
毒草(どくそう)
生物にとって有毒な成分をふくむ草。
(出典:Wiktionary)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“毒”で始まる語句
毒
毒蛇
毒瓦斯
毒気
毒々
毒舌
毒口
毒吐
毒蛾
毒水