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欠陥
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けっかん
ふりがな文庫
“
欠陥
(
けっかん
)” の例文
旧字:
缺陷
それには二つの
欠陥
(
けっかん
)
がある。一つは、研究ノートにまだくわしく書きいれてないが、その人造人間に高圧電気で
電撃
(
でんげき
)
をあたえることが必要なのだ。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そうしてその発達がもはや完成に近い程度まで進んでいることは、その制度の有する
欠陥
(
けっかん
)
の日一日明白になっていることによって知ることができる。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
彼の
儀容風貌
(
ぎようふうぼう
)
もすこぶる立派なので、平常はその
欠陥
(
けっかん
)
も目につかないが、戦場となると、遺産や名門や
風采
(
ふうさい
)
では間に合わない。ここでは人間の正味そのものしかない。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(この頃ではどうもそれが自分の作家としての大きな才能の
欠陥
(
けっかん
)
のように思われてならないのだけれど、)この老嬢たちにも
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずの
裡
(
うち
)
に働いていたものと見える。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
慕
(
した
)
ったのであろうが佐助は春鶯囀を弾きつつどこへ魂を
馳
(
は
)
せたであろう触覚の世界を
媒介
(
ばいかい
)
として観念の春琴を
視詰
(
みつ
)
めることに慣らされた彼は聴覚によってその
欠陥
(
けっかん
)
を
充
(
み
)
たしたのであろうか。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
そして読者諸君はこれからくりひろげられる物語の事実により、はたしてかれの研究が本ものか、それとも
欠陥
(
けっかん
)
があるかを判定されればよいのである。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
張世平に、そう指摘されてみると、関羽は、自分らの仲間に、大きな
欠陥
(
けっかん
)
のあるのを見いだした。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
由来
(
ゆらい
)
信州人は、智慾は
旺
(
さかん
)
なるも、争気に富み、郷党和せず、という
欠陥
(
けっかん
)
があるのと、痩地の十万石で、貧乏財政をやりくりしてる藩役人は、
狡策
(
こうさく
)
に
長
(
た
)
け、一揆の対抗には
狎
(
な
)
れきっているし
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太平洋艦隊司令長官「……最大の
欠陥
(
けっかん
)
は、命令系統が一つでないということだ。強敵日本軍に対して同時作戦が行われないでは、勝利への
途
(
みち
)
は絶対に発見されないのだ。このことは再三余の
繰返
(
くりかえ
)
したところだ」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“欠陥”の解説
欠陥(けっかん)とは、理想状態を想定できる物事における理想状態との違いである。
自動車、建築物などの製品においては、設計時の設計ミスや製造時の組み立てミスなどによって組み込まれた不具合・問題点。
*参照:リコール (自動車)、リコール (一般製品)、バグ
材料工学、材料力学、材料強度学においてはボイド、気孔、き裂(クラック)など。
結晶学、物性物理学、固体物理学においては格子欠陥。
(出典:Wikipedia)
欠
常用漢字
小4
部首:⽋
4画
陥
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
“欠”で始まる語句
欠伸
欠
欠片
欠点
欠所
欠落
欠乏
欠唇
欠損
欠呻