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檳榔樹
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びんろうじゅ
ふりがな文庫
“
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)” の例文
棕梠
(
しゅろ
)
、芭蕉、
椰子樹
(
やしじゅ
)
、
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
、
菩提樹
(
ぼだいじゅ
)
が重なり合った中に白い
卓子
(
テーブル
)
と
籐椅子
(
とういす
)
が散在している。東京の中央とは思えない静けさである。
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ひょろ高い
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
木立の下の敷石路をギラ・コシサンは、忍び足で灯の無い家に近附いた。妻に近附くのが、唯何となく怖かったのである。
南島譚:02 夫婦
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
檸檬
(
レモン
)
・
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
の実・汁を含んだ
蕃爪樹
(
ばんそうじゅ
)
・膚の白い巨大なココナッツ・椰子玉菜・多液性のマンゴステン・土人はこれで身代を
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
同じ
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
の葉を壁代りに、
椰子
(
やし
)
の葉骨で屋根を
葺
(
ふ
)
いた土民の家であっても、巫女のそれは屹立するように破風が高く、
尖
(
と
)
がっているのである。
蒐集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
私の見つけた果樹園には
椰子
(
やし
)
や
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
やパインアップルやバナナの大木が枝も
撓
(
たわ
)
わに半ば熟した
果実
(
このみ
)
をつけて地に垂れ下がっているのであって
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
庄太郎は仕方なしに、持っていた細い
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
の
洋杖
(
ステッキ
)
で、豚の
鼻頭
(
はなづら
)
を
打
(
ぶ
)
った。豚はぐうと云いながら、ころりと
引
(
ひ
)
っ
繰
(
く
)
り
返
(
かえ
)
って、絶壁の下へ落ちて行った。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此方
(
こなた
)
の山三郎は中々待ってなどは居りません、ずん/\玄関口から案内もなくずうっと奥へ通り、粥河圖書の居ります二
間
(
けん
)
の
大床
(
おおどこ
)
の
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
の大きな柱の前の処へぴったり坐って、
体
(
たい
)
を据えました。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
飾り道具ではないから短い、柄は六尺二寸の
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
で、手槍というのに類するだろう、穂は十文字になっていた。——光辰はその槍を受取ると、座を立って上段の端へ進み、重太夫、と呼びかけた。
若き日の摂津守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
椰子、
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
、芭蕉、カカオ、ゴムの木、
合歓
(
ねむ
)
の木、アカシヤなどが、
僅
(
わずか
)
にあちこちに生えているばかりで、その他には
涯
(
はて
)
も無い砂の海と砂の小山とがあるばかりです。
沙漠の歌:スタンレー探検日記
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
という小さな叫び声が私の枕元から聞えたので、ビックリして振り返ってみると、栗色の髪をグルグル巻にした黄色いワンピースの少女、眼の大きい、唇の赤い、鼻の高い、憂鬱な
檳榔樹
(
びんろうじゅ
)
色の少女だ。
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
檳
漢検1級
部首:⽊
18画
榔
漢検1級
部首:⽊
14画
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
“檳榔”で始まる語句
檳榔
檳榔子
檳榔毛
檳榔庇
檳榔車
檳榔子塗
檳榔毛車