“椰子樹”の読み方と例文
読み方割合
やしじゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棕梠しゅろ、芭蕉、椰子樹やしじゅ檳榔樹びんろうじゅ菩提樹ぼだいじゅが重なり合った中に白い卓子テーブル籐椅子とういすが散在している。東京の中央とは思えない静けさである。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
金の花粉を漂わせた朝の空、森、岩、崖、芝地、椰子樹やしじゅの下の村、紅いココア殻の山等の美しさ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
導かれてそこに到れば、長松大柏ちょうしょうたいはく森々しんしんおくをおおい、南国の茂竹もちく椰子樹やしじゅ、紅紫の奇花など、籬落りらくとして、異香を風にひるがえし、おもわず恍惚とたたずみ見とれていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)