“椰子椀”の読み方と例文
読み方割合
やしわん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かわるがわるに椰子椀やしわん焼酎しょうちゅうを汲みあげ、さも美味うまそうに飲みはじめる。そしてはなつめをポリポリつまむ。たちまち、一ト桶の焼酎は底になってしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近くに転がッていた椰子椀やしわんを拾って、兵たちはさあ順番だと、桶のぐるりに真剣な顔を集めた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、後に残っていた連中はまた、その隙をいいことにして、これまた、も一つの椰子椀やしわんで、き巣の桶にたかりだした。ふと、振り向いた酒売りは、さらに仰天した姿で
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)