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樹海
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じゅかい
ふりがな文庫
“
樹海
(
じゅかい
)” の例文
地形
(
ちけい
)
は
起伏
(
きふく
)
があり、多くは、れいのタンポポみたいなふしぎな木がむらがって
樹海
(
じゅかい
)
をつくっている。その間に、ハチの巣のような家がてんてんと散らばっている。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
まさかこんな山の中の
樹海
(
じゅかい
)
(海のように、ひろい森)のまんなかの、あの人間の顔とそっくりの大岩の下に、こんな美術館があろうなんて、だれが想像するでしょう。
奇面城の秘密
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
すると、かれのまえに、
裾野
(
すその
)
の
樹海
(
じゅかい
)
でも見たこともないような、山毛欅の
喬木
(
きょうぼく
)
が天を
魔
(
ま
)
して立っていた。蛾次郎はそう思った。まるでばけものみたいな大きな木だなアと。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その邸内の何町四方は
一
(
いっ
)
ぱいの
樹海
(
じゅかい
)
だ。緑の波が
澎湃
(
ほうはい
)
として風にどよめき、太陽に輝やき立っているのである。ベルリンでは市民衛生の
為
(
た
)
め市中に広大なチーヤガルデン公園を置く。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
が、禁門軍の
雄
(
ゆう
)
、
洪
(
こう
)
大将ほどな男も、そこから奥の山ではまったくへばッた。第一夜は、
樹海
(
じゅかい
)
の底の谷川を枕として
寝
(
い
)
ね、第二夜は、
斧
(
おの
)
の
刃
(
は
)
のような天空の峰で身を横たえた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
樹海
(
じゅかい
)
に
土煙
(
つちけむ
)
り
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ここに立てば、
昼
(
ひる
)
は東の
真正面
(
まっしょうめん
)
に
富士
(
ふじ
)
の
銀影
(
ぎんえい
)
や
裾野
(
すその
)
の
樹海
(
じゅかい
)
がひと目にながめられ、西には
信濃
(
しなの
)
の山々、北には
甲斐
(
かい
)
の
盆地
(
ぼんち
)
、
笛吹川
(
ふえふきがわ
)
のうねり、村、町、
城下
(
じょうか
)
の
地点
(
ちてん
)
までかぞえられる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“樹海”の意味
《名詞》
樹海 (じゅかい)
広範囲にわたり、樹木が茂り、高所から見下ろすと海原のように見える場所。
(出典:Wiktionary)
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“樹”で始まる語句
樹
樹立
樹蔭
樹木
樹々
樹脂
樹間
樹下
樹林
樹陰