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樂屋
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がくや
ふりがな文庫
“
樂屋
(
がくや
)” の例文
新字:
楽屋
「何んだ、錢形の親分か、——改めて名乘るにも及ぶまい。待て/\晩飯の支度中で
樂屋
(
がくや
)
は煙だらけだ、表へ廻つてくれないか」
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『あれこそは小松殿の
御内
(
みうち
)
に花と歌はれし重景殿よ』など、女房共の罵り合ふ聲々に、人々
等
(
ひと
)
しく
樂屋
(
がくや
)
の方を振向けば、右の方より
薄紅
(
うすくれなゐ
)
の
素袍
(
すほう
)
に右の袖を
肩脱
(
かたぬ
)
ぎ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
先
(
さき
)
の
二人
(
ふたり
)
、
頭
(
あたま
)
の
長
(
なが
)
いのと、
何
(
なに
)
かに
黒髮
(
くろかみ
)
を
結
(
むす
)
んだのは、
芝居
(
しばゐ
)
の
樂屋
(
がくや
)
の
鬘臺
(
かつらうけ
)
に、
髷
(
まげ
)
をのせて、
倒
(
さかさ
)
に
釣
(
つる
)
した
風情
(
ふぜい
)
で、
前後
(
あとさき
)
になぞへに
並
(
なら
)
んで、
向
(
むか
)
うむきに
立
(
た
)
つて、
同伴者
(
つれ
)
の、
然
(
さ
)
うして
立淀
(
たちよど
)
んだのを
待
(
ま
)
つらしい。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小左衞門の
愚痴
(
ぐち
)
は際限もなく續くのです。その間平次はそれを空耳に聽くやうな甚だ冷淡な恰好で、せつせと土間から舞臺へ、
樂屋
(
がくや
)
へと調べ續けて居ります。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
樂屋
(
がくや
)
の天井の、綱の結び目に、刄物が入つてゐたんだから、切れても不思議はありませんよ」
銭形平次捕物控:265 美しき鎌いたち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
自分の匕首を
樂屋
(
がくや
)
に忘れて來て、それを皆んなに見せて置き、後から行つてその匕首を持出してお園を殺し、夕立に濡れたのを
誤魔化
(
ごまか
)
すために、夕立が晴れきらぬうちに
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえ、お玉は日が暮れると身體が明きます。ひと風呂
樂屋
(
がくや
)
風呂を浴びて、
酉刻
(
むつ
)
少し過ぎに緑町へ歸つたが、姉の歸りが遲いので、私と入れ違ひに
戌刻
(
いつゝ
)
時分に迎へに來ましたよ」
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「無理もありません。此處を
樂屋
(
がくや
)
にして出る分には、誰にもわかるわけはありません」
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小左衞門と女房のお仲は、二人を薄暗くて寒さうな、舞臺裏の
樂屋
(
がくや
)
に案内しました。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はその隣りのいつもは
樂屋
(
がくや
)
に使ふ八疊を借りて、一人づつ呼出して見ました。
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところで二人の
樂屋
(
がくや
)
を見せて貰はうか」
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
默つて案内したのは、汚い
樂屋
(
がくや
)
。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
樂
部首:⽊
15画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“樂”で始まる語句
樂
樂人
樂隱居
樂器
樂々
樂劇
樂人共
樂隊
樂欲
樂所