枝頭えださき)” の例文
ちょうど長火鉢のところから見える後庭の崖際にある桜の枝頭えださきが朝見るごとに白みかかって来る時分で、落着きのない自分の書斎を出ると
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
田圃たんぼとほしてはやしあひだからえるそのとほ山々やま/\くもやゝうすくなつてそらにごしてた。やが雜木林ざふきばやし枝頭えださきすこうごいたとおもつたらごうつといふひゞき勘次かんじみゝつた。巨人きよじんあしせまつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)