あけ)” の例文
あけ六つ暮六つただ一度、今宵この丑満一つも、人間が怠れば、その時こそは瞬くも待ちませぬ。お前様を、この姥がおぶい申して、お靴に雲もつけますまい。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
みなのぞきていさゝかも家内に故障さゝはりなく平安無事ぶじなる者をえらび、神㕝じんじの前のあけ神主沐浴斎戒もくよくさいかい斎服さいふくをつけて本社にのぼり、えらびたる人々の名をしるして御鬮みくじにあげ、神慮しんりよまかせて神使とす。