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時雨空
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しぐれぞら
ふりがな文庫
“
時雨空
(
しぐれぞら
)” の例文
すると天の
助
(
たすけ
)
でございますか、
時雨空
(
しぐれぞら
)
の癖として、今まで
霽
(
は
)
れていたのが
俄
(
にわ
)
かにドットと車軸を流すばかりの雨に成りました。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして睡眠は
時雨空
(
しぐれぞら
)
の薄日のように、その上を時どきやって来ては消えてゆくほとんど自分とは没交渉なものだった。
のんきな患者
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
園
(
その
)
さんの話しによると、この一週間ばかり普賢にいつも霧がかかり展望が得られないので、今日の
時雨空
(
しぐれぞら
)
から推すと、明日も
到底
(
とうてい
)
霧晴れは望まれまいというのだ。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
如何
(
いか
)
に
人
(
ひと
)
にも
笑
(
わら
)
はれけん
思
(
おも
)
へば
其頃
(
そのころ
)
が
浦山
(
うらやま
)
し
君
(
きみ
)
さま
東京
(
とうきやう
)
へ
歸給
(
かへりたま
)
ひし
後
(
のち
)
さま/″\
續
(
つゞ
)
く
不仕合
(
ふしあわせ
)
に
身代
(
しんだい
)
は
亂離
(
らり
)
骨廢
(
こつぱい
)
あるが
上
(
うへ
)
に二
タ
親
(
おや
)
引
(
ひき
)
つゞきての
病死
(
びようし
)
といひ
憂
(
う
)
きこと
重
(
かさ
)
なる
神無月
(
かみなづき
)
袖
(
そで
)
にもかゝる
時雨空
(
しぐれぞら
)
に
心
(
こゝろ
)
のしめる
我
(
わ
)
れを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
“時雨”で始まる語句
時雨
時雨堂
時雨雲
時雨榎
時雨月
時雨勝
時雨煮
時雨笛
時雨蛤
時雨女史