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早言
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はやこと
ふりがな文庫
“
早言
(
はやこと
)” の例文
パンの
破片
(
かけら
)
、
紙屑
(
かみくづ
)
、
牛
(
うし
)
の
骨
(
ほね
)
など、
而
(
さう
)
して
寒
(
さむさ
)
に
顫
(
ふる
)
へながら、
猶太語
(
エヴレイご
)
で、
早言
(
はやこと
)
に
歌
(
うた
)
ふやうに
喋
(
しやべ
)
り
出
(
だ
)
す、
大方
(
おほかた
)
開店
(
かいてん
)
でも
爲
(
し
)
た
氣取
(
きどり
)
で
何
(
なに
)
かを
吹聽
(
ふいちやう
)
してゐるので
有
(
あ
)
らう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「もうお膳を下げまして
宜
(
よろ
)
しゅうございましょうか」と、女中が勝手から顔を出して、尻上がりの
早言
(
はやこと
)
に云った。
馴染
(
なじみ
)
のないお玉には、なんと云ったか聞き取れない。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
パンの
破片
(
かけら
)
、
紙屑
(
かみくず
)
、
牛
(
うし
)
の
骨
(
ほね
)
など、そうして
寒
(
さむさ
)
に
顫
(
ふる
)
えながら、
猶太語
(
エヴレイご
)
で、
早言
(
はやこと
)
に
歌
(
うた
)
うように
喋
(
しゃべ
)
り
出
(
だ
)
す、
大方
(
おおかた
)
開店
(
かいてん
)
でもした
気取
(
きどり
)
で
何
(
なに
)
かを
吹聴
(
ふいちょう
)
しているのであろう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
恐ろしく
早言
(
はやこと
)
で、
詞
(
ことば
)
は聞き取れない。土地の
訛
(
なま
)
りの、にいと云う
弖爾波
(
てには
)
が、数珠の数取りの珠のように、単調にしゃべっている詞の間々に、はっきりと聞こえる。東京で、ねえと云うところである。
蛇
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“早”で始まる語句
早
早速
早々
早業
早晩
早稲田
早熟
早合点
早鐘
早苗