“旦(あさ)” の例文
かくてぞ喜びをまつの内はあわただしく過ぎて、七日のまだき、澄みきった旦(あさ)の空気に高々と響き亘る薺打(なずなう)ちの音
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
ロミオ いや/\、旦(あさ)を知(し)らする雲雀(ひばり)ぢゃ、ナイチンゲールの聲(こゑ)ではない。戀人(こひびと)よ、あれ、お見(み)やれ、意地(いぢ)の惡(わる)い横縞(よこじま)めが東(ひがし)の空(そら)の雲(くも)の裂目(さけめ)にあのやうな縁(へり)を附(つ)けをる。
永く逗(とどま)りて一一九けふを旧(ひさ)しき日となすことなかれ。左門いふ。一二〇生(しやう)は浮きたる漚(あわ)のごとく、旦(あさ)にゆふべに定めがたくとも、やがて帰りまゐるべしとて、泪を振うて家を出づ。