“月旦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げったん93.3%
ひひやう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼や、彼の身近かなものが、よりより月旦げったんしたようにあの男の底も見届けたといきまいた。信頼は彼の家柄がさせるものであった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
そうして、かかることについても、作家の人物月旦げったんやめよ、という貴下の御叱正しっせいの内意がよく分るのですけれども私には言いぶんがあるのです。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
近世のローマンサーなる曲亭馬琴に至りては批評家の月旦ひひやう甚だ区々たり、われも今にはかに彼を論評する事を欲せず。細論は後日を期しつ、試みに彼が一代の傑作たる富山とやまの奥の伏姫ふせひめを観察して見む。