“日蝕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にっしょく88.9%
につしよく11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち三時間の間やみとなったのです。暦で計算してみるとこれは日蝕にっしょくのあった時ではないから、他の理由でかかる異変が起こったのです。
日蝕にっしょくがあるからそれを見にまた出懸ける、東洋じゃほとんど皆既蝕かいきしょくだ。)と云いましたが、まだ日本には、その風説うわさがないようでございますね。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
否、世界以上——殆んど天上界の希望とまで。恰も日蝕につしよくが人間と赫々たる太陽との間に揷まつてゐるやうに、彼は私とあらゆる信仰心との間に立つてゐるのであつた。
何故なら人生の大事な入口で、希望はあなたを棄てゝしまつたから——あなたの太陽は眞晝間に日蝕につしよくの中に暗闇となり、日沒まではそれがあなたの太陽から去りはしないのです。