日本一にほんいち)” の例文
その子はずんずん大きくなって、かがやくほどうつくしくなって、それはねずみのおくにでだれ一人ひとりくらべるもののない日本一にほんいちのいいむすめになりました。
ねずみの嫁入り (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
あれが日本一にほんいちの名物だ。あれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだからしかたがない。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
日本一にほんいち……
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
このきこりとせたのはじつは碓井貞光うすいのさだみつといって、その時分じぶん日本一にほんいちのえらい大将たいしょう名高なだか源頼光みなもとのらいこう家来けらいでした。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「うちのむすめ日本一にほんいちむすめなのだから、なんでも日本一にほんいちのお婿むこさんをもらわなければならない。」
ねずみの嫁入り (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
田村麻呂たむらまろはそののち鈴鹿山すずかやまおに退治たいじしたり、藤原仲成ふじわらのなかなりというものの謀反むほんたいらげたり、いろいろの手柄てがらてて、日本一にほんいち将軍しょうぐんとあがめられましたが、五十四のとし病気びょうきくなりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)