日参につさん)” の例文
旧字:日參
そのすがたはつねより長く作りたる挑灯てうちん日参につさんなどの文字もじをふとくしるしたるをもちはだかにてれいをふりつゝとくはしりておもひ/\にこゝろざす所の神仏へまゐる也。
いとはづかしうてならざらんほどはといへちかそれやしろ日参につさんといふことをなしける、おもへばれもむかなりけり、をしへしひとこけしたになりてならひとりし大方おほかたものわすれしつ
雨の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いと恥かしうて、これ習ひ得ざらんほどはと、家に近きそれやしろ日参につさんといふ事をなしける、思へばそれも昔しなりけり。をしへし人はこけの下になりて、習ひとりし身は大方おほかたもの忘れしつ。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)