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旗指物
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はたさしもの
ふりがな文庫
“
旗指物
(
はたさしもの
)” の例文
雨
(
あま
)
ヶ
岳
(
たけ
)
のいただきを陣地とする
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
の一
党
(
とう
)
、北をみれば、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
にたてこもる
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
の一族、また南の平野には、
葵
(
あおい
)
の
旗指物
(
はたさしもの
)
をふきなびかせて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬印
(
うまじるし
)
や
旗指物
(
はたさしもの
)
がこゝに置いてあるところをみれば、ひょっとすると弾正政高は城攻めの手に交っていないで、此の陣小屋の奥の一と間に寝ているのかも知れない。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と、馬の手入れをし、武器をつくろい、
旗指物
(
はたさしもの
)
を蔵から出し、家ノ子郎党を集める者も出て来た。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
西陣の織物を一手に
捌
(
さば
)
いた本家福屋の番頭から仕上げた善兵衛が、
暖簾
(
のれん
)
を分けて貰うと、公儀に
讒訴
(
ざんそ
)
して、
天草
(
あまくさ
)
の
旗指物
(
はたさしもの
)
を引受けたとか、身分不相応の
奢侈僭上
(
しゃしせんじょう
)
に
耽
(
ふけ
)
ったとか
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
富士川もよりには、
和田
(
わだ
)
、
樋之上
(
ひのかみ
)
の七、八百
騎
(
き
)
、
大島峠
(
おおしまとうげ
)
にも三、四百余の
旗指物
(
はたさしもの
)
、そのほか、
津々美
(
つつみ
)
、
白糸
(
しらいと
)
、
門野
(
もんの
)
のあたりにある兵をあわせておよそ三千あまり
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
芋ヶ瀬の荘司ごときにお渡しあそばさるること、しかるべからずとは存じまするが、しかし古来より合戦の場合、
旗指物
(
はたさしもの
)
を戦場に遺棄し、敵の手にこれを奪われました
例
(
ためし
)
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
の書面が、
家康
(
いえやす
)
の
本城
(
ほんじょう
)
浜松へつくと同じ日にいくさになれた
三河武士
(
みかわぶし
)
の用意もはやく、
旗指物
(
はたさしもの
)
をおしならべて、東海道を北へさして出陣した三千の
軍兵
(
ぐんぴょう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他ならぬ島津太郎丸! 駕籠の
周囲
(
まわり
)
を取り巻いたは、黒装束の烏組の徒! 戸のとざされた後の駕籠! 乗り手は西川正休で、その駕籠脇に従ったは、町人姿の伊集院五郎!
旗指物
(
はたさしもの
)
は立ててない
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
旗
常用漢字
小4
部首:⽅
14画
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“旗”で始まる語句
旗
旗幟
旗下
旗亭
旗本
旗竿
旗鼓
旗差物
旗頭
旗色