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斯々
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かう/\
りしが
影さへ見ず
成し頃やう/\
我に歸りつゝ
慌忙奧に走り入り今の次第を
斯々と話すに妻も且
呆れ且は驚く計りにて
夫婦交に
面を
何はゞかりての
御遠慮ぞや
身を
觀ずれば
御恨みも
未練も
何もあらずお二
タ方さま
首尾とゝのひし
曉には
潔よく
斯々して
流石は
貞操を
立るとだけ
君さまに
知られなば
夫を
談ずれば伊賀亮
打點頭夫こそ
表札幕などの事にて來りしならん
返答の次第は
斯々と
委細に常樂院へ
差※したりける
助け申さん何事も我に任せ給へと
頓てお梅に
駈込訴訟の仕樣を
教へ願書を認め是を以て
奉行所の門を入り右の方の訴へ所へ行き
斯々致すべし
然れど主人を