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放蕩三昧
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ほうとうざんまい
ふりがな文庫
“
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)” の例文
蘿月は一家の破産滅亡の昔をいい出されると
勘当
(
かんどう
)
までされた
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)
の身は、
何
(
なん
)
につけ、
禿頭
(
はげあたま
)
をかきたいような当惑を感ずる。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
Tのあの奇行の動機も、恐らく大部分はそうした好奇心だったに相違ない。T自身では、彼の
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)
に対する細君の
嫉妬
(
しっと
)
を封ずる手段だと称していたがね。
一人二役
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この世の中のことといえばいっさいがっさいが謎なんだ! おれが深い深い
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)
の底へはまりこんで行くようなときには(おれにはそんなことよりほかに何もできやしないのだ)
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
始終
家
(
うち
)
を外の
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)
、あわれな
妻
(
かない
)
を一人残して家事の事などは
更
(
さら
)
に
頓着
(
とんじゃく
)
しない、
偶
(
たま
)
に帰宅すれば、
言語
(
もの
)
のいい
様
(
ざま
)
箸の
上
(
あ
)
げ
下
(
お
)
ろしさては
酌
(
しゃく
)
の仕方が
悪
(
わ
)
るいとか、琴を弾くのが気にくわぬとか
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
それから自分の
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)
の巻——自慢にもなるまいが、まあ一種の
懺悔
(
ざんげ
)
かね
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
これまでは何の気もなく母親からもまた伯父自身の口からも
度々
(
たびたび
)
聞かされていた伯父が
放蕩三昧
(
ほうとうざんまい
)
の経歴が恋の苦痛を知り
初
(
そ
)
めた長吉の心には
凡
(
すべ
)
て新しい何かの意味を以て解釈されはじめた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
昧
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“放蕩”で始まる語句
放蕩
放蕩者
放蕩無頼
放蕩息子
放蕩児
放蕩家
放蕩費
放蕩親爺
放蕩漢
放蕩癖