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うちまも
ふりがな文庫
“
打目戍
(
うちまも
)” の例文
と敏子は早速第一
矢
(
し
)
を放った。郁子と目くばせの中に今日は攻勢を取ることと相談が
定
(
きま
)
ったのである。僕は側から仔細に
打目戍
(
うちまも
)
っている。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一斉に彼の
面
(
おもて
)
を注視せし風早と蒲田との
眼
(
まなこ
)
は、更に相合うて
瞋
(
いか
)
れるを、再び
彼方
(
あなた
)
に差向けて、いとど
厳
(
きびし
)
く
打目戍
(
うちまも
)
れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
余は深く腕を組みて、考古学者が沙漠に立つ
埃及
(
エヂプト
)
の
怪像
(
スフインクス
)
を打仰ぐが如く、黙然として其の姿を
打目戍
(
うちまも
)
り候。
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と営業課長はツク/″\と旧師を
打目戍
(
うちまも
)
った。世上の人間が皆こんな風だったら百貨店は立行くまいと考えたのかも知れない。
母校復興
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
もしそれが
賑
(
にぎやか
)
な都会の中央であったならば、われわれは無限の光栄に包まれ感謝の涙にその眼を曇らして、一国の繁華を代表する偉大の背景を
打目戍
(
うちまも
)
るであろう。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
貫一の
眼
(
まなこ
)
はその全身の力を
聚
(
あつ
)
めて、思悩める宮が顔を鋭く
打目戍
(
うちまも
)
れり。五歩行き、七歩行き、十歩を行けども、彼の答はあらざりき。貫一は空を仰ぎて
太息
(
ためいき
)
したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と絹子さんは感心して、
然
(
さ
)
も頼もしそうに将来のお婿さんを
打目戍
(
うちまも
)
っていた。僕はお邪魔になるといけないと思って、間もなく勉強部屋に引き返した。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
金剛石
(
ダイアモンド
)
と光を争ひし目は
惜気
(
をしげ
)
も無く
瞪
(
みは
)
りて時計の
秒
(
セコンド
)
を刻むを
打目戍
(
うちまも
)
れり。火に
翳
(
かざ
)
せる彼の手を見よ、玉の如くなり。さらば友禅模様ある
紫縮緬
(
むらさきちりめん
)
の
半襟
(
はんえり
)
に
韜
(
つつ
)
まれたる彼の胸を想へ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
自分は猶更驚いて思はず其の顏を
打目戍
(
うちまも
)
つたが、折好くも身近に立つて居た其の場の機會で、自分は大使の夫人から、「此の方もあなたと同じやうに半分
歐羅巴人
(
ヨオロツパじん
)
になつた方です。」
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
山下さんは
少時
(
しばらく
)
打目戍
(
うちまも
)
っていた後、三郎君を促して歩き出した。道筋が俊一君と絹子さんの足元に横たわっている。山下さんは池の面を眺めながら近づいた。
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
老人も老夫人も頼もしそうに
打目戍
(
うちまも
)
った。五尺七寸、
眉目秀麗
(
びもくしゅうれい
)
、申分ないお婿さんだ。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と言って、夫人は何れくらい利いたか見定めるように良人の顔色を
打目戍
(
うちまも
)
った。
或良人の惨敗
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と肚の中で言いながら、新太郎君は父親の顔を
打目戍
(
うちまも
)
った。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
とお父さんは南さんの頭をツク/″\と
打目戍
(
うちまも
)
った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と社長はこの時相手の顔を
打目戍
(
うちまも
)
るのを常とする。
社長秘書
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と堀尾君は小手を
翳
(
かざ
)
して相手を
打目戍
(
うちまも
)
った。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と団さんも青ジャケツ達を
打目戍
(
うちまも
)
った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と田鶴子さんが
打目戍
(
うちまも
)
った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
戍
漢検1級
部首:⼽
6画
“打目”で始まる語句
打目守
打目